橋本剃云

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剃髪・愛の会Q&A No.0008

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Q0008.

T字カミソリで剃る際にいつも出血してしまいます。出血せずにうまく剃るコツを教えてください。

A0008.

とにかく「余計な力を入れない」の一言に尽きます。カミソリの刃は頭皮に押しつけて引っ張るのではなく、ごく軽い力で表面を滑らせるようにしてください。

刃を皮膚に押し当てて、力を入れて引っ張ると、もしそこに小さな凹凸があった場合には、その部分を力ずくで削り取ってしまいます。そうするとほぼ間違いなく、盛大に出血してしまいします。

そうではなく、力を抜いて、皮膚の表面をただなぞるように滑らせると、もしそこに凹凸があっても、そのままカミソリの刃は凹凸を乗り越えていきます。もちろんその部分は剃り残しになってしまいますが、その場合は改めてその部分にだけ刃を当ててやれば、きちんとその部分もキレイに剃り落とせます。

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そして、このように「なぞって滑らせる」剃髪を実現するためには、条件が2つあります。

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条件のひとつ目は、きちんと切れるカミソリを使うことです。水切りを怠ったせいで刃先が錆びているのは論外ですが、剃髪というヘビーユースではカミソリの刃はあっという間に磨耗しますので、切れ味が悪くなってきたな、と感じたら、「まだもう少し使えるかな」くらいの状態で新品に交換するのがいいでしょう。カミソリも包丁と同様に、ナマクラをそのまま使い続けていると切り口が無用に傷んでしまいます。

ちなみに、ちょっと高級な刃だと、その刃を肌に滑らせるための石鹸ふうのもの(スムーザー)がついていることがよくあります。その場合は、スムーザーがぜんぶ溶けてなくなったころが一応の目安です。

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もう一つの条件は、髪にせよ男性のヒゲにせよ、ある程度の長さがある場合は事前にバリカンでしっかり刈り込んでおく、ということです。

長く伸びたままカミソリを滑らせても、1枚刃のストレートカミソリならともかくT字カミソリではその構造上、まともに毛を剃り落とすことができません。その状態で剃り上げを強行しようとすると、ついつい毛の付け根のところに刃を強く押し当てようとしてしまいます。その場合もやはり、本来切るべきでない部分を切ってしまうリスクが高くなります。

逆に、毛の長さが5枚の刃の間の隙間よりも短くなっていれば、その短い毛がすんなりと刃先と噛み合ってスパッキレイに切れてくれます。このための具体的な長さとしては、弊社では「バリカンでアタッチメントを外して、できるだけ0.5mm以下に刈ってください」と推奨しています。

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以上、いろいろと書いてきましたが、とりあえず慣れないうち「毎晩必ず、しっかりと完全に剃る」ということをしばらく頑張ってみてください。30回(=1か月)くらいずっと毎日剃髪を続けていれば、その方法は脳で考えるよりも先に、あなたの手先・指先が自然と覚えてくるはずです。

ぜひ、あなたも剃髪のテクニックを熟達させて、ステキな剃髪人生を存分に楽しんでください!応援しています!

 

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