こちらも約半年前(昨年12月)に投稿していただいたおたよりになります。
実は他にも30件近くのおたよりがたまっているのですが、季節的にこのおたよりがいちばん急ぎかなあ、ということで急遽、掲載することにしました。
★おたよりの内容★
●2018.12.02 Mさん(女性、高校生)
女子高生です。
彼氏が野球部で坊主なのですが、私も坊主にしたいです。なんなら頭をツルツルにしたいです。
いつかやってみたいのですが、どうしたら良いでしょうか。
彼氏さんのほうは12月の時点で丸刈り、ということで、その時点では彼氏さんにはまだ「来年(=2019年夏シーズン)」がある、言いかえればその時点では、もう部活を引退した3年生ではない、という前提でお話を進めていこうと思います。
それと追加で、3つほど前提を追加させてください:
- そもそもMさんは、現時点でも女子高生である(=もう卒業してしまったというわけではない)
- 2019年の試合では彼氏さんは、とにかくベンチ入りする機会はありそう(レギュラーを取れるかどうかは別として、コーチでも記録員でも、名目は何でも問題なし)
- そちらの高校の校則等では、女子の丸刈りは明文では禁止されていない
★試合前の時期を狙う★
さて、女性が(もちろん男性でも)丸刈り・剃髪に挑戦する場合の最大の壁になるのは、「剃るための口実」です。そして今回の場合、彼氏さんが野球部員だという好都合があります。そこで今回の場合は、試合に向けた壮行会の数日前くらいに、
試合がんばれよ!」
といった具合に声をかけてあげて、その際に気合の証としてMさんが坊主頭を披露、とするのがいいと思います。その披露のタイミングとしては、朝練をやっているところに押しかけていくか、それが難しそうならその直後のホームルーム前を狙うか、そのへんが定番でしょう。
そして、こういう形で応援してあげると、いったん引かれる可能性は大いにあるにしても、Mさんの本気度は確実に伝わりますし、もしそれまで彼氏さんとの距離がうまく縮まらなかった場合でもきっと、「誰一人として間には割って入れない、アツアツのカップル」へと一気にレベルアップできることでしょう。
…それに、「もしかしたら」ですが、Mさんの坊主デビューがきっかけで他の野球部員の彼女さんたち、あるいは野球部員とは無関係な一般の女子生徒さんたちの中にも、後追いで丸坊主に挑戦する人がきっと出てくるはずです。そこまで想定しておくと、ファーストペンギン(→Google検索「ファーストペンギン」)である貴女の坊主デビュー決行は壮行会の1週間くらい前が順当、ということになります。
★予選のスケジュールは?★
そちらの都道府県では、夏の甲子園への予選大会は何月何日からでしょうか。予選開始はほとんどの都道府県で7月上旬(一部の県では6月下旬)、出場校が決まるのはどこも7月下旬、というのが例年の流れのようですが、お住まいの都道府県の細かい日程(正確に言えば、その野球部の所在地の都道府県の日程)は把握していますか?この日付把握がすべての鍵になります。
もしご存じなければ、まずはネット検索で調べてもいいでしょうし、最終的には彼氏さんに直接確認を取る(大会前後の段取りも含めて)のがいいでしょう。ただし当然ですがこの時点では、貴女の坊主願望のことはまだ伏せておいてください。
●蒸し暑さも口実になる
そして、そのころはちょうど梅雨明けの時期で、だからこそ高校野球も幕を開けるわけですが、学校のほうでは水泳の授業なんかも始まったりするはずです。そちらと強引に関連させて「毎年いつも、この時期はプールから上がったときのヘアケアが大変」という理由をつけることもできます。あるいは、「何もないときでも髪が汗にまとわりついてキモチワルイ」でもいいでしょう。そのへんの理由のほうを坊主決行の理由として前面に押し出していくこともできます。そちらとの合わせ技も検討してみてください。
★どういう店で、どんな段取りで頭を丸めるか★
さて、そのタイミングで坊主デビューするにはどういう段取りがいいかですが、「場所」と「長さ」についてそれぞれご提案させていただこうと思います。
●場所:極秘に理美容室で
まず場所ですが、とりあえず初回は理美容室をおすすめします。理容室(いわゆる床屋)、美容室、千円カット、今回はどれでもかまいませんので(この3つの違いについては【特集:理容室ってこんなところ】と【Q&Aコーナー:Q0002】にまとめてあります)、他人には一切明かさず、ひとりで極秘に決行してしまってください。もし近所の店では何か詮索されそうなら、電車で1時間くらい離れた場所の、駅前の理容室か千円カットが狙い目です。
もし理由を訊かれたら、「野球部のマネージャーなんで、今年は選手と一緒のキモチになろうと思って」と言っておけば、それが嘘でも本当でも、たぶん話はすんなり通るでしょう。
ちなみに、2回目以降の「坊主キープ」の段階では、ぜひともセルフバリカンを習得したいものです。あるいは、彼氏さんや他の野球部員に頼んだり、女友達に刈ってもらったりするのも十分にアリだと思います。
●長さ:初回は3mmから
今回は野球の応援という大義名分を使うので、その時点では剃髪までは行かず、丸刈りにとどめておくのがオススメです。長さは3mmが夏の丸刈りの定番でしょうか。まずはそれで感触を見てから、もっと短い「1mm以下、さらには剃髪」を目指すのか、逆に5-6mmに伸ばすのか、最終的に判断するのがいいと思います。
というわけで、丸刈りならカミソリは要らないので、最初の段階では美容室や千円カットでも問題ないのです。
そして、もしただの丸刈りでは満足できず、剃髪まで行きたいと思うようならば、野球部の夏が終わって夏休みに入る直前にそちらに踏み切りましょう。というのも、丸刈りの野球部でも、剃髪まで行くという話は弊社でも聞いたことがありませんから、剃髪まで行ってしまうと「野球部のみんなと同じ」というタテマエが使えなくなります。なので、野球部の夏が終わるまではガマンです。
あるいは、校則で男女とも剃髪NGという学校も珍しくないそうです。その場合、もし学校からダメ出しされても、すぐに夏休みに入ってしまえば休み明けにはもう普通の丸刈りに戻っているはずです。
★もしタイミングを逃がしたら…★
以上ここまで、「野球の応援と称して坊主女子デビューを果たしてしまえ!」というシナリオを軸に考えてきました。でも実際には、その方法で100%うまく行くという保証はありませんよね。
その場合、彼氏さんの野球部が試合に負けて夏のシーズンが終わった時点が狙い目です。この時点で、「彼氏さんとふたりでお揃いの坊主頭」を提案するのです。この場合、先に貴女が坊主デビューを済ませてしまってから、彼氏さんにこの提案をぶつけます。
もし今年(2019年度)に彼氏さんが高校2年生で、まだ「来年」があるのであれば、来年の引退のときまで自分も丸刈りをキープする、とすんなり宣言できそうです。
逆に、彼氏さんがもう3年生で、今夏限りで引退ということなら、たぶん彼氏さんのほうは早く髪を伸ばしたい、丸刈り以外の髪型にも挑戦してみたい、と考えている可能性が高いので、「この夏休み一杯は思い出作りのために一緒の髪型でいよう」、という提案がスジです。その後、彼氏さんのほうは夏休み明けからいったん髪を伸ばして様子を見る、貴女のほうは気が済むまで丸刈り・剃髪を堪能する、という具合に折り合いがつけられそうです。
★Mさん自身が3年生の場合は要注意★
さて、今まで確認していませんでしたが、もし貴女のほうがいま3年生の場合は、卒業後の進路選びも絡んでくるので慎重を要します。特に、就職希望の場合は要注意です。
一般に髪は1日0.3mm、1ヶ月で1cmくらいのペースで伸びますので、たとえば8月の頭に完全剃髪(いわゆるスキンヘッド)して、そのあと伸ばしたとすると、9月の就職活動解禁のころにはまだ15mmくらいです。つまり、
- そのままでは、まだ丸刈りに見える
- サイドとバックの髪をもういちど整え直せば一応「もう丸刈りではない」というスタイルになって、男性ならばそれで問題ない
- でも、女性としてはかなり短すぎる
(一応、弊社サイトには【就職活動と剃髪道】というページも用意してありますが、これは大卒の場合の話がメインです。大変申し訳ありませんが、弊社サイドでは高卒での就職活動に関する情報をほとんど持ち合わせていないのが実情です。)
逆に、もし進学志望なら、まずは【大学入試と剃髪道】のページを一通りごらんください。こちらの場合は入試にあたって全く支障にならないケースが大半ですし、もし支障になる場合でも、一部の特殊なところを除けば面接の際に「入学後のできるだけ早い時期までに、それなりの長さに伸ばせ」と指示されることが通例だと思います。
というわけで、お返事は以上となります。Mさん、もしこの記事をお読みになりましたら、ぜひ投稿フォームから感想や後日談などをお寄せください。
ではでは、今日はこんなところで❤
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