さて、本日2件目は少々深刻なお悩みです。
ところが本件、投稿日を見ていただけばお分かりの通り、半年以上も前にいただいたおたよりです。その点と、学校の先生というご職業とを勘案すれば、できれば今年の2〜3月ごろに(4月からの新年度に間に合うように)公開したかったのですが、諸般の事情でこの時期になってしまいました。メールアドレスか何かを記載してくれれば直接ご回答できたのですが…。
というわけで改めてお願いなのですが、
ご希望の場合はぜひ
連絡先の明記を
お願いいたします。
投稿フォームの中にメールアドレスを書いていただいても大丈夫ですし、もしご家族やお知り合いに漏れるのが心配ならば、Twitterで鍵垢を作ってダイレクトメッセージ(DM)を送っていただいてもかまいません。
ちなみに、今回もまたSoftBankのiPhoneからです。
●2018.12.01 PN「新人英語教師」さん(女性、20代、SoftBank回線でiPhone使用)実はここ最近薄毛に悩んでいます。まだ23歳、しかも性別は女です。
薄毛といってもかなり進行しているわけではありません。少し前からつむじの部分のハゲが大きくなり始め、最近では額の部分のハゲがだんだん進行しており、髪を後ろにくくるとかなりハゲあがっていて目立ちます。
なぜはげてしまうのでしょうか?ストレスなどでこうなりますか?確かに今年、大学の生徒から教師へ立場も代わり、環境は変わりました。ですがこうもなりますか?
そして対策はなにかありますか?男性が使っているような黒い粉?みたいなのをかけた方がいいのか、はたまた丸坊主にしてカツラをかぶった方がいいのか?意見がありましたらいただきたいです。
ちなみに、弊社の投稿フォームの末尾には「今までに経験したことのある髪型」というアンケート項目を用意しておりますが、こちらの投稿者さんは「耳を隠したショート〜ボブ系スタイル」と「肩下〜胸くらい」の2つにのみチェックを入れておられます。これはつまり、「耳出しショートのご経験はない」という意味です。投稿時点でも「髪を後ろにくくると…」と書いていらっしゃいますから、それなりの長さがあって、後ろで一つ結びにすることが多いために、生え際が気にかかるのでしょう。
★学校なら、まずは相談室を利用できませんか?★
さて、先生も今年で2年目です。いちど卒業生を送り出して、少しは精神的にも落ち着いたでしょうか?もしまだ落ち着いていないようならば、そちらの対策が最優先です。
その場合の対応も、あるいは原因が思い当たらない場合も、今はどこの学校でも生徒向けの相談室にカウンセラーさんがいるはずですから、まずはそこにお願いして、どこか相談先を紹介してもらうという手があります。もし問題が割と簡単な類のものなら、相談室から問題の発生源の部署の責任者に善処をお願いするだけで解決するということもよくある話です。
あるいは、カウンセラーさんの専門外である教科指導・授業計画などのノウハウが少なくて手間取っているようならば、複数の先生から情報収集することをおすすめします。英語の先生ということですが、英語科主任と担当学年の学年主任だけでなくて、たとえば同じクラスで数学や地理・歴史などを担当している先生などにも相談してみてください。さらにいうと、もし「一見したところ不真面目なのに、なぜか生徒から一目も二目も置かれている」という先生が見つかれば、そういう先生こそ本物なので、思いきってぶつかってみてください。
★まず、総当たりで考えてみる★
以下、対策を総当たりで考えていこうと思います。
●黒い粉のようなもの?
「黒い粉?のようなもの」はシャンプーですぐに落ちてしまうので、今回の場合は意味がありません。また、これは男性の短髪、つまり今の女性向け美容業界の言葉でいうところの「ベリーベリーショート」が大前提なので、その意味でも髪の長い人には無意味です。
●皮膚科へ
というわけでまず頼るべきなのは、皮膚科での抜け毛治療です。ただし、この業界には怪しいところも多いですし、必ず解決するという保証もありませんので、まずはきちんとした場所の見極めが必要です。確実に言えることとしては、第一選択としてはまず健康保険が使えるところを選ぶべきです。つまり、自費診療を使うのは法規制の関係で保険NGな場合のみにすべきです。また、もし何種類もの治療法を試してもダメな場合には見切りをつける、という心構えを予め持っておくことも必要でしょうか。
●部分ウィッグ?
さて、髪を切る前に、部分ウィッグで薄い部分を隠す、という選択肢も当然あります。今はBS放送をつけていると、主に中高年女性をターゲットにそういうCMがガンガン流れていますよね。
でも個人的には、前頭部の生え際が後退してきている症状には部分ウィッグは無意味かな、と思います。もちろん、前髪を作って垂らせば何とか部分ウィッグをつけられないこともないでしょう。でも、もし生徒の目の前でウィッグが外れてしまったときには?生徒たちから「ハゲてる!」「出家するんだ!」などと揶揄されて、自信を失いかねません。
★オススメの選択肢:バッサリと髪を切る★
さて、ようやく本題です。弊社におたよりをいただいたわけですから、当然、髪をバッサリ切って解決する、という方法をご提案させていただこうと思います。
●「坊主+ウィッグ」はNG
まず最初にひとこと。「坊主+ウィッグ」は安易にはおすすめできません。真夏には蒸れて暑いです。
●「超ベリーショート」が第一選択
というわけで、まず最初の選択肢はいきなりの丸刈りではなく、坊主とまでは行かない超ベリーショート(サイドとバックは高い位置まで刈り上げて、トップもツンツンと逆立つくらいに短くしてしまう;ピアニスト・秦万里子先生の事例(【ブログのようなもの §0007 テレビで見かけたステキな断髪女子】を参照)です。このくらい短くして、前髪をワックスで逆立ててしまえば、前頭部が少々薄くても全く気にならなくなります。
それでもまだダメならとうとう坊主ですが、ちょうど今は暑い夏ですので、いっそ思い切って坊主の素頭で2学期を迎えるという手はないでしょうか。少なくとも生徒さんからは大々的に歓迎されるはずです。
この場合、もし学校上層部のほうからケシカランと言われるようなら、「実はそういう重苦しい忖度マインドのほうが本当のストレッサー」という可能性もあります。普通の場合なら「教師は簡単に職場を変えられないので…」という悩みにぶち当たるところですが、今回の場合、夏休み中の坊主挑戦であれば、最悪の場合には休み明け早々に耳出しショートのフルウィッグを調達、という段取りで動けるでしょう。
そしてここが一番重要な点です。ロングヘアで薄毛でも、坊主の素頭でも、あるいはフルウィッグでも、ご自身が「いじめられキャラ」の気持ちでいるままでは自信はわいてきません。そうではなく「いじられキャラ」、つまり周りからいじってもらってユーモアをとれるキャラへと脱皮できれば、ご自身に自信がつくのはもちろんのこと、生徒たち(特に男子)も親近感を覚えてくれるはずです。
大人と比べて子供は自分の感情に正直ですから、「本気でぶつかっていけば、きちんと受け止めてくれる生徒も何人かは見つかる」、と信じたいと思います。もちろん限度とか、越えてはいけない一線とかはありますので、言うべきところではきちんと言う度胸も忘れないようにしてください。そうすればいつのまにかあなた自身が、「一見したところ不真面目なのに、なぜか生徒から一目も二目も置かれる」先生になっているはずです。
ここまで書いてきましたが、もし坊主や超短髪の素頭をさらして勤務することになっても、あるいはウィッグ生活になっても、それで堂々と立居振舞ができるようになって、何も怖いものはないと言えるようになれば、それが人間の生き方としては最強です。
そうすればきっと、薄毛なんて気にならなくなります。逆にそのうち、薄毛の状態に慣れてきたころにまた生えてきて嬉しい悲鳴を…なんてことになるかもしれませんよ!
特に、今回の投稿者さんは教師、しかも担当教科は英語です。だとすれば今の時代、授業の題材として「男らしさ・女らしさ」というテーマを扱う機会も少なからずあるでしょう。このときに投稿者さんが「当事者の立場」からこのテーマを語れるというのは、非常に大きな武器になります。ぜひ存分に活用してください。
最後に、参考になりそうなサイトを2つご紹介しておきます。
ではでは、今日はこんなところで。
●最終的に坊主挑戦、となった際は
★ストレス対策の本質★
●いじめられキャラではなく、いじられキャラを目指そう
●怖いものがなくなれば、それが最強
●教師こそ、あえて常識を破壊すべき
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