さて、いちど剃髪したあとズボラな生活を続けていて、髪が5〜6mm以上まで伸びてしまったら、どうしたらいいでしょうか。
電気カミソリは通常、そこまで伸びた髪やヒゲを想定していません。刃でなでてみても、ただ滑るだけです。前回ご説明したT字カミソリでも、すぐに目詰まりを起こしてしまい、洗っても毛が抜けなくなってしまいます。
…そうです。自前のバリカンを購入するチャンスがやってきたのです。これはセルフ剃髪者にとってはじめての「それらしい」買いものとなるかもしれません。
家庭向けのバリカン(松下電器の「スキカル」のブランドが有名ですね)なら、大きな家電量販店には数社の商品が2000円前後で置いてあります。これは長さ調節の部品(アタッチメントといいます)をつけて3〜15mmに刈るというのが本来想定された使いかたですが、アタッチメントなしで頭に当てると、1mmくらいの高さに刈ることができます。
バリカンで刈ったあと剃髪するのであれば、ぶっちゃけた話、同じような性能のものならどれを選んでもかまいません。刈りムラがあっても、最終的にはそこを含めてぜんぶ剃ってしまうわけですから。
※文面差替(2018.03.28)※
あるいは、頭髪用ではなく男性のヒゲ用、という触れ込みの小型のバリカン(Amazon等では「ヒゲトリマー」という商品名で出ています;→検索「ヒゲトリマー」)を使えば、アタッチメントを外した状態できっちり0.5mmに、アタッチメントをつけると1.0mm、1.5mm、2.0mm、…という具合に綺麗に刈ることができます。ただし、このヒゲトリマーは頭髪用に比べてパワーが小さいため、まずは普通の頭髪用バリカンを使ってそれなりに短く刈ってから、そのあとヒゲトリマーで綺麗に仕上げる、という形になります。
ちなみに、一般家庭で手に入るバリカンは上記の通りですが、理美容室によっては、もっと短く刈れる業務仕様のバリカンを使っている場合があります。ただし、わざわざ個人がプロ向けの道具に手を出す時点で既に高価な買い物になりますし、刃の作りも繊細なようで、きちんとお手入れをしないと錆びたりするようです。また、今は理美容室でも、家庭用と変わらないものを使っているところが珍しくありません。
ちなみに私は、電池の消耗で本体が使用不能になるのがイヤなので、コンセントから電源を取るタイプの家庭用バリカンを愛用しています。刈った毛が床に落ちると掃除が面倒なので、裸になってバスルームで刈る(毛は下水に流してしまう)のですが、コードの長さが足りないので、安い延長コードを買ってきて、コンセントからバスルームまで電源を引っぱりこんでいます。
でも、電池がダメになったら買い換えればいい、という考えのかたなら、コードを外せる充電式のものが、いろいろな角度から刃を当てるときに自由がきいて便利でしょう。
と、書いてきましたが、バリカンは1本をとことんまで使いつくすつもりでとにかく購入して、特にジョリジョリ志望のひとは何度も練習してみてください。
< | いざデビウ!お風呂でT字カミソリ | > |
ストレートカミソリで完璧を目指す |