世の中には、世間体が気になるから即座には丸刈りや剃髪に踏み切れない、という女性はたくさんいらっしゃいます。その「世間体」というのは学校のみなさんの視線だったり、お仕事のご都合だったり、あるいは、すでにママさんになっている人だったら嫁姑のしがらみとかママ友のおつきあいとかだったりします。
でも一方で、それなりの理由をすぐに準備できる人なら、【剃髪までのアプローチ】に書いたような長々とした手順を踏まなくても、丸刈りを通り越して一気に完全剃髪(いわゆるスキンヘッド)への挑戦ができるはずです。
目 次
1. 理由をでっち上げよう
2. もし断られたら…セルフバリカンで覚悟を示して再挑戦!
3. セルフバリカンにはロマンがない!?
4. 千円カットという手もある
★理由をでっち上げよう★
具体的には、ウソでもいいのでこんな理由がひとつでもでっち上げられれば、自分の周囲の人たちを黙らせるには十分でしょう:
- ブリーチで髪が傷んだので、一旦すべての髪をリセットしたい。
※これはよくある方便ではありますが、当たり前のようにブリーチやカラーの悩みを抱えている女性のみなさんにとっては、特に説得力が強いようです。
- 何かの節目を迎えるので、その記念として挑戦したい。
※これには学校の卒業とか入学とか、20歳の誕生日とか成人式とか、はじめて運転免許を申請しにいく(※)とか、あるいは今から婚姻届を出しに行くとか、そういうことが理由になるでしょう。ただし、離婚、とくに子連れでの離婚のときにこれをやってしまうと、「元夫から虐待されたのか」と疑われること必定ですので注意が必要です。
(※)この場合、当日は学科試験に合格したあと、その日のうちに写真撮影があり、その写真での免許証が渡されてそれで散開となりますから、教習所で実技試験に合格して卒業後、最後の関門である学科試験を受ける日の早朝には剃髪が完了している必要があります。なので、ひとり暮らしの人なら学科試験の前日までに(なんなら、教習所で卒業証明書を受け取ったその勢いで)剃っておけばいいので何も問題はないのですが、女性で家族同居の場合には、これは難しいかもしれません。
- 夏で暑いから、衝動的に。
※これを書いている2017年9月半ばには既に周囲の空気は秋めいているのですが、「暑いから」は単独で十分な理由になります。
★もし断られたら…セルフバリカンで覚悟を示して再挑戦!★
さて、当サイトでは、完全剃髪の初回は理容室で剃ってもらうことをオススメしています(→【初回は理容室へ】)。というのは、慣れないうちにいきなりT字剃刀に手を出すと、頭皮を大々的に切ってしまうことが避けられないからです。
でも、長い髪のままいきなり理容室に入っても、女性が丸刈り、ましてや剃髪なんてとんでもない、考え直しなさい、という反応が返ってくることは少なからず考えられます。実際問題、今わたしたちは【ツイッターでの声かけキャンペーン】もやっていますが、「理容室で断られた」というご報告を既に1件いただいています。
たとえば、今までさんざんブリーチをしてきたけどもうやめよう、そのために、ブリーチ剤で穢れた今の髪はぜんぶ剃り落としてゼロから再スタートしたい、とご本人が考えていても、希望とはちがう方向に気を回されてしまい、なるべく根元の髪を残したまま傷みの激しい部分だけをカットし、あとはテキトーなカラーでごまかそう…という方向で処理されてしまうことが十分考えられます。
そういうことが危惧されるので、女性の場合、今日は一気に剃髪に踏み切る、という覚悟を決めた日には、まずセルフバリカンで0.5mmに刈り込んでから理容室の門を叩くことをオススメしようと思います。バリカンはちょっと大きな電器店に行けば2000円前後から色々な機種が売られていますし、特に、もしその後も剃髪を維持する可能性があるなら、たまに髪がのびてしまったときにはセルフ剃髪の前にバリカンで刈る必要が出てくるので、剃髪初体験❤の時点から用意しておいても損はありません。
さて、上で「0.5mm」と書きましたが、バリカンの刈り高さ調整の部品(アタッチメント)を外して髪を刈れば、機種にもよりますが、0.5mm〜1mmくらいの丸刈りになります。まずはそうやって、「これより短くはできない」という極限状態にまで、すべての髪をあらいざらい刈り落としてしまいましょう。
そこまでぜんぶ刈り落として、その状態でなお理容室に行くとなれば、女性が剃髪を注文しても断られる可能性はグンと低くなります。もしそれでもそのお店が剃髪を断るようなら、じゃあ申し訳ありませんが別の店にいきます、といって店を出て、引き受けてくれる店がみつかるまで丹念にさがしつづけてもいいでしょう。
★セルフバリカンにはロマンがない!?★
さてもし、せっかくの大変身なのにセルフバリカンなんてロマンがない、理容室の椅子に座って鏡を見ながらプロの人にバリカンを入れてもらいたい、その様子を自分の眼で堪能したい、ということであれば、まずは行きつけのサロンで刈ってもらう、ということも考えられます。
(ちなみに私はメガネっ子でして、カット中はメガネをはずして美容師さんにあずけてしまうので、残念ながらその楽しみが味わえないのですが、裸眼のかた、あるいはコンタクトのかたの場合は、そのシーンをご自分の眼で鑑賞するのもアリかなとおもいます。)
その場合、女性だから短すぎてはいけない、という無用な気配りをされてしまい、6mmとか9mmとか、そういう中途半端な長さに刈られてしまう可能性が高いので注意が必要です。
なので、もし最初は6mmを勧められても、刈り上がりの感想を訊かれるたびにしつこく「まだ長い、もっと短く」と言い続けて、最終的にアタッチメントなしの0.5mmに刈ってもらうようにしましょう。
★千円カットという手もある★
ちなみに、モデルの春日彩香さん(当時15)が事務所に無断で頭を丸めたとき(→Google検索「春日彩香 坊主」参照。このときは剃髪ではなく、3mmくらいの丸刈りでした)には、千円カットの店でやってもらったとのことです。【初回は理容室で】に書いた通り、千円カットの店で剃髪まではできないのですが、千円カットの理美容師さんの場合、「髪は女性の命」といった信条よりも「とにかくお客さんの指示通りにカットすること」を優先するよう指導されているはずなので、剃髪の一歩手前にまでは簡単に進めるかもしれません。
というわけで、バリカンの段階からプロに、という予定のかたは、千円カットの店も選択肢の中に入れてみてください。
< | ひさしぶりに自分で剃りました | > |
安価で上質そうなT字カミソリが出ました |