Q0003.
これから丸刈りにする、ということだけが確定しました。初めての坊主ですが、何ミリに刈るのがオススメですか?
A0003.
丸刈りにしたあとに何を期待しているのかによって、大きく次の3つに分かれます。
- オートバイのヘルメットや剣道の面などをかぶるときに髪が邪魔なので、丸刈りにして楽になりたい場合。
- ヘルメットなどの都合以外での坊主挑戦で、イッキに変身して周囲に驚いてほしい場合。
- 逆に、周囲の耳目を集めたくない場合。
まず、1. の場合は5〜6mmがベストです。
もし極端に短く(たとえば0.5mmに)してしまうと、わずかに残った頭髪全体がマジックテープとして働き、ヘルメット等の内側の布地とガッツリ絡まりあってしまいます。逆に長すぎると(たとえば12mm)、こんどはヘルメットなどをかぶっている間に噴き出してきた汗を髪が吸着してしまい、せっかく丸刈りにした意味が半減してしまいます。5〜6mmという長さは絶妙で、このどちらのデメリットにもぶつからずに丸刈りの快適さを享受できる長さなのです。
この長さだと、2週間に1回くらいの頻度でバリカンを頭に走らせると、ちょうどよい範囲の長さをキープできるでしょう。
ちなみに、東日本のほうでは6mmを「二分(にぶ)」、西日本のほうでは5mmを「二枚(にまい)」と通称するようですが、当サイトでは、理美容室で丸刈りをオーダーする際には、日本中どこでも共通の表現で通用する「ミリメートル」での指定を推奨しています。
次に 2. の場合ですが、この場合は丸刈りにする直接の理由が
- 何かの本番を前に、気合を入れるため
- 反省のため、または何かの落とし前をつけるため
- ブリーチやカラーリングのしすぎで傷んだ髪をリセットするため
- 純粋に好奇心から
- その他なんでも
理美容室で注文する際には、「アタッチメントを外して、いちばん短い坊主に」という注文になります。ただし、必ずしもすべての理美容室が0.5mmに刈れるバリカンを常備しているとは限りません。一般的な頭髪用のバリカンだと、0.8mm〜1.0mmくらいがもっとも短い長さになるようです。
こちらの長さをキープする場合、頭にバリカンを当てる頻度は1週間から10日くらいに1回が目安でしょう。この長さをキープしたい場合、男性のヒゲを整えるための小型のバリカン(各社から「ヒゲトリマー」という名称で販売されています。参考:Amazon.co.jp「ヒゲトリマー」検索結果)で長さ調整のガードを外して頭に当てると、キレイに0.5mmに刈れます。
なお、0.5mmの丸刈りは「五厘」と通称されることがありますが、これは実は不正確な表現です。詳しくお知りになりたい方は、【「五厘」って?】をご参照ください。
最後の 3. の場合は、何回かに分けて徐々に短くしていくことをおすすめします。まず最初はスポーツ刈りやソフトモヒカンなどにして、1か月後に12mmの丸刈り、さらにその1か月後に5〜6mmに、という順序で進めるのがいいでしょう。
もちろん、最初のスポーツ刈りやソフトモヒカンのときには周りから驚かれるでしょうけど、いきなり丸刈りにした場合ほどのマイナス印象にはならないはずです。そのあとは、「髪が伸びたのでカットしたら前より少し短くなった」という理屈で押し通せば、すでに最初の段階で周囲の人にはある程度の免疫がついていますから、最終的にキープしたい長さにまでソフトランディングできるはずです。
以上を参考に、あなたもステキな坊主ライフを心ゆくまで堪能してください!