橋本剃云

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剃髪・愛の会

【特集】高校野球と丸刈りについて
──誰もきちんと論じていない
   「イマドキの球児事情」──

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続報を記載しました。(2019.06.01)

はじめに

今年(2018年)もまもなく、夏の全国高校野球のシーズンがやってまいりました。今年のとんでもない暑さの中できちんと試合が成立するのかどうか少し不安ではありますが、今年はのんびりとテレビで観戦しようと思っています。

さて、高校野球といえば、部員全員が丸刈り、というのが大体のところの定番です。強豪チームでは、中学生のころから全員丸刈り、というところも珍しくありません。

そしてこの季節になるとYahoo!知恵袋あたりでは、毎年の恒例行事のように、

丸刈り強制は
人権侵害だ。
けしからん。
声を荒らげる意見と、その一方で、
丸刈りは合理的。
野球をするなら
丸刈りはごく当然。
決めつけてかかる意見とが両方出てきます。ところが、どちらの立場の人も結局は自分の言いたいことだけをただわめき散らして、そのあとの反論は受け付けない、という状況で、つまるところ、どうしようもない水掛け論に終始しています。

というわけで弊社では無謀にもこの機会に、「なぜ、高校球児は丸刈りが定番なのか」というテーマについて、現時点できちんと筋の通る論説を試みたいと思います。

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目 次
 
1. 実は高校球児の丸刈り率、増えています
2. 大日本帝国陸軍がモデル?そんな時代はもう終わりました
3. 問題提起:何を考えて、彼らはわざわざ丸刈りを選択するのか?
4. 重要な補助線:女子選手の場合は?
5. 本丸:丸刈りの正体は「みんなお揃い」と「仲間意識」
6. 知恵袋より──実際に疑問を呈した球児に私が出したアドバイスとは
7. 結局、球児本人や親は何を選択すべきなのか?
8. 後にプロになった人でも、甲子園より丸刈り忌避の道を選んだ人はいる
9. 今年(2018年・夏)の事例から特徴的なケースを2つ
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★実は高校球児の丸刈り率、増えています★

今年の「春の甲子園」のころ、ある雑誌のWeb版に「高校の運動部で"丸刈り"が増えているワケ」という記事が出ました。

高校の運動部で「丸刈り」にする選手が増えている。高校野球では90年代に5割から3割に減ったが、現在では8割ほどに増えている。高校駅伝でも6割のチームが丸刈りで、このトレンドはほかのスポーツにも広がっている。なぜなのか――。

https://president.jp/articles/-/24785
「高校の運動部で"丸刈り"が増えているワケ」
PRESIDENT Online、2018年03月29日 09:15

ここにはっきりデータが出ている通り、丸刈りを選ぶ運動部員の割合は、実は一時期よりも増えているのです。まるで、世間の髪型自由化の流れとは正反対の道を行くかのように。しかも、この記事を読んでいただければわかりますが、野球以外の運動競技でも生徒の丸刈り率は顕著に増えてきているのです。

以前、【女性の坊主が流行ってほしい、という多くの声について#ジェネレーションギャップの原因は】で書きましたが、今の若い男性のほとんどは、中学校の校則などで「丸刈りを強制されたという嫌な体験」を持ちあわせていません。なので、その当時に丸刈り校則反対を掲げて闘った中年以上の人たちの考えのナナメ上を行くかのように、いま知恵袋などを覗くと「特にスポーツをやっているわけでもないけれど、この夏休みには憧れの丸刈りに挑戦してみたい」といった意見が少なからず出てきます。今や丸刈りというのは「強制されて没個性のためにしぶしぶ従うもの」ではなく、一部の人にとってはむしろ「個性の証として、自発的にチャレンジするもの」にすらなっているのです。

しかも、これと全く同じ論調が、男子高校生のみならず女子中高生にも、あるいは成人男女にもそれなりの割合で見受けられます。特にインスタグラムには、そのものズバリ「#坊主女子」というハッシュタグをつけた投稿が、なんと毎月200件近くというハイペースで増え続けています。

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★大日本帝国陸軍がモデル?そんな時代はもう終わりました★

日本の学校スポーツは旧日本軍のやり方を真似しているから丸刈りが当然なんだ、という短絡的な論説も、知恵袋では結構な頻度で目にします(→Google検索・知恵袋限定「高校野球 軍隊」)。

確かに、第二次大戦のころの日本を想像してみると、野球に「鬼畜米英生まれの敵性競技」というレッテルが貼られることを回避するために、「野球は心身の鍛錬のため」というタテマエを掲げて、それによって辛うじて日本に野球文化が残った、という事情があるだろうことは想像に難くありません。そして戦後もずっと「心身の鍛錬」という名目がゾンビのように生き長らえていて、だいたい昭和の終わりくらいまでは、かなり乱暴な指導が平然とまかり通っていました。もちろん体罰も日常茶飯事でした。

このへんの実例などについては、元巨人の桑田真澄氏が現役引退後に大学院に入学してから色々と著作を出しています。なので、そのへんの歴史的研究をしたい方は、桑田氏の著書を色々と当たってみていただきたいと思います(→Amazon検索「桑田真澄」)。

でも、今は昭和の昔とは違います。特に、1993年にサッカー・Jリーグが華々しくスタートして以来(→「Jリーグの歴史:About Jリーグ」)、今までは何もしなくても野球チームに子供たちが集まってきていた時代から、サッカーなど多種多様な競技との間で優秀な選手を奪い合う時代へと様変わりしてしまいました。また、高卒の新人を迎え入れるプロの球界のほうに目を向けてみても、国内ではサッカーなどとの間で選手の取り合いになっているのは先に述べたとおりですし、一方で世界に目を転じるとメジャーリーグを志す人がどんどん増えてきたりして、常に進歩し続けなければならないという圧力に晒され続けています。試合の運営自体も、ここ20年くらいでだいぶ紳士的・近代的なものになりました。

(たとえば、このページを読んでいる十代の皆さんだと、試合中のデッドボールなどをきっかけに「乱闘」が始まるのを生で見たことがない、という人がほとんどでしょう。昭和の時代には結構な頻度で乱闘騒ぎがあったものですが、今は乱闘でも起こそうものなら審判の判断で退場処分になりますし、それ以前に、乱闘になりかねない危険な状況だと判断された際には「警告試合」が宣告されるのが通例です。)

なので、何も考えずに(何も疑わずに)軍隊の理不尽をそのまま踏襲している、という分析は「現状と整合していない空理空論」である、と言わざるを得ません。

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★問題提起:何を考えて、彼らはわざわざ丸刈りを選択するのか?★

さて、やっと本題ですが、絶対に押さえておかないといけない最大のポイント、なのに誰も真剣に検討しようとしていないポイントがひとつあります。それは、「何を考えて、彼らはわざわざ丸刈りを選択するのか?」という「行動原理」の分析作業です。

彼らは、教師などから強制されて丸刈りを選択するわけではありません。つまり、極論すれば自分たち自身の意思で、頭を丸めているのです。もちろん、上級生から下級生への同調圧力はありうるでしょうけど、だとすれば、なぜ上級生はそういう圧力をかけるのか、ということをいちど検証してみる必要があります。

ここでほとんどの人は勝手な想像をして、

  1. 練習がハードだし、帽子やヘルメットをかぶるし、泥まみれ・汗まみれにもなるから、髪に構っている時間がもったいない。
  2. 清潔感がある。
  3. 部活に青春を奉げるという覚悟をあらわしている。
といった点を挙げます。丸刈り肯定派はそれが丸刈りの利点だと主張し、いっぽうで否定派はそういう論拠には現実の裏付けが伴っていないと主張して、そのまま議論が平行線になります。

あるいは「気合」「根性」といったフレーズにも説得力がありません。もし本当に気合のための坊主頭なのであれば、丸刈りを通り越して剃髪(いわゆるスキンヘッド)でなければ筋が通りませんし、それも、少なくともシーズン中は毎日丁寧に剃ってから正装であるユニフォームに袖を通す、というのが自然な判断でしょう。

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★重要な補助線:女子選手の場合は?★

ところがこの論点、「女子選手の場合はどうなのか?」という補助線をたった1本だけ引いてみると、話がキレイに見えてきます。

女子の場合、どんなに激しい・泥臭いところであっても、上記の 1. や 2. の理由で丸刈りにする選手はきわめて少数です(もちろん、全くゼロではありませんが)。3. にしても、みんなが髪をそれなりに蓄えている中で一人だけ丸刈りを選択する、という人はやはり少数です。つまり、1. から 3. まではすべて、全員が丸刈りという既成事実を擁護するための後付けの理由なんです。

その一方で、男子ばかり野球部(に限らずサッカー部でもなんでも)で、全員が既に丸刈りにしている中に女子が一人だけプレーヤー志望で入部してきた場合には、話がガラリと変わってきます。この場合、「この部活に入る以上、他の男子と同じ丸刈りにするのは当然」と称して何のためらいもなくあっさりと頭を丸めてしまう女子生徒が、少なからずいます(もちろんこれも、同年代の総人口から比べれば相当の少数派ですが)。もし周りが「女なんだからそこまでする必要はない」とでも言おうものなら、即座に「女だからの一言で仲間外れにするな!」という反応が返ってくることでしょう。

(2018.11.19追記)

実例として、こんな書き込みを見つけました。
(投稿から丸一年経ってまだ的確なアドバイスがついていなかったので、本日やっとコメントを入れておきました。)

1 野球バカ女子 id:3KEbLJcR
2017-11-15(水) 20:34:26 [削除依頼]

私は野球部に入っています。マネージャーではありません。ポジションはショートです。質問なのですが、私の中学校は大会前には全員坊主にしなくてはいけません。もちろん私も坊主にするのですが、何ミリ位がいいですか?

「もちろん私も坊主にするのですが」と、さらりと言ってのけてしまっていますが、「もちろん」とまで言い切ってしまっています。今の女子中学生にとってはもはや、女性の丸刈りも「ごくありふれた平凡な生きざまの中の単なるひとつ」であって、何も特別なものではないんですね。子供たちが集まる別の某所を見ていても、女ですが丸坊主です、という発言を堂々と書き込んでいる子をよく見かけます。

(2018.11.21追記)

さらに追記です。野球ではなくアイスホッケーでの例ですが、2018年2月の平昌五輪の際にはこんな記事もありました:

(2019.02.26追記)

また追記です。こんな記事もありました。

三重県立白山高の家庭科教諭、川本牧子さん(40)は小学生の時、白球を追う野球少女だった。現在は野球部長として高校野球に関わるが、大好きな野球をあきらめた時期もあった。

父親は少年野球チームの監督。その影響で小学3年から野球を始めた。周囲に女子はおらず、「みんなが坊主のなか、帽子を取ると一人だけショートカット。恥ずかしかった」。中学でも野球をしたかったが女子の募集はなく、ソフトボール部に入った。

https://www.asahi.com/articles/ASL6B04HXL69ONFB00Z.html
「男に生まれたかった」 白山の女性部長、球児に夢託す
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★本丸:丸刈りの正体は「みんなお揃い」と「仲間意識」★

ようやく本丸にたどりつきました。上記の女子選手たちの例からすぐ分かるように、「全員で丸刈り」ってのは

「全員がお揃いの
外見になることで、
他の部外者とは
一線を画した
仲間意識を醸成する」
というのが最も根本的な意図なのです。つまりこの現象は、部員みんなでお揃いのデザインのジャージを特注してそれを着用してみたり、プライベートでは仲のいい友達どうしでお揃いの服を買ったり(これは女性に顕著ですかね)、あるいは、適切な例かどうかは分かりませんが昔の不良少年グループや暴走族などの一見奇抜な服装とか、そういう諸々の現象と全く同じ心理なんです。お揃いにする対象が服から髪に代わっただけです。そういう心理で物事が動いているので、たとえば「規則上は髪型は自由だけど、上級生から『丸刈りグループ』への参加を勧められたら下級生ひとりの力では拒否しにくい」という現象が発生してしまうわけです。

ちなみに、そういう心理が働いているグループの最小構成「男女のカップルのペアルック」です。この場合、服装のみならず髪型までお揃いにしてしまうことも不可能ではありませんよね。(その昔、「僕の髪が肩まで伸びて…♪」という唄がありました。現代でも、うまく美容師さんを選べば「男女の二人がまるで同じ髪型のように見えるスタイル」は十分に可能なはずです。)

★知恵袋より──実際に疑問を呈した球児に私が出したアドバイスとは★

さて、今春(2018.04)の新年度早々に、「丸刈り強制は無意味だと思う」という内容の質問が知恵袋に出ました。質問の部分を引用します。

yari482さん 2018/4/21 13:07:34

中学生になったばかりの若造です。文章苦手ですがすいません
この質問は野球部の髪型についてです。

僕は小学校に野球をやっていました。
小学校の時は髪型はスポーツ刈り長めぐらいでした。
小学校を卒業して中学校へ入学
野球意外(ママ)やりたい様な部活はないので野球へ入ったのですが
何故か丸刈りにしろという様な事を言われました。
その顧問は「髪型で気合があるかを見る」という
謎理論を唱えていました
伝統とかは分かります
でも髪型は校則違反しないかぎりは自由だと思うのです

実用性を考えてもそんなの個人で管理出来れば自由じゃないかと思います
汗臭いとかそんなの髪型意外(ママ)に対処法はあると思います
それなのに丸刈り一択で何故なんだろう?とどうしても思います。

皆さんの野球部丸刈り強制に対しての意見を聞きたいです。

これに対する私の意見・回答は当該質問のページを参照していただくとして、このケースでは残念ながら、指導する側もきちんと理由を理解できていないように見えます。

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★結局、球児本人や親は何を選択すべきなのか?★

というわけで球児の皆さんにとっては、「丸刈りにするか、しないか」という選択はそのまま、「これから3年間、すでに丸刈りにしている部員たちと仲間意識、あるいは連帯感のようなものを抱いて高校生活を過ごすか否か」という選択と直結しています。もし、その部員たちのことを、青春の一時期を自分と一緒に全力疾走するにふさわしい仲間だと認めるのであれば、堂々とあなたも丸刈り仲間の輪の中に加わっていただきたいと思います。逆に、人生の大事な一時期をこいつらとベッタリくっついて過ごすのはどうも好きになれない、ということであれば、丸刈りの野球部には加わらずに、他の場所、たとえば地元の草野球チームなどで野球を続けられないか模索すべきでしょう。

そして、それを見守る親御さんたちにもお願いです。あなたの息子さん(いや、娘さんでも)が部活のために頭を丸めると言い出したらどうすべきなのか。これについては、「断って逃げてもかまわないよ、でも、頭を丸めてまで野球をやりたいなら全力で応援するから頑張れ」とハッキリ言ってあげてほしいと思います。

お子さんにとって、この「丸刈りにするか否か」いう選択は、丸刈りのグループに正式メンバーとして参加するか、それともそのグループとは距離を置くか、という選択と同義です。この年代の生徒さんにとっては「大切な仲間を見つけられるどうか」が普段からの学校生活において非常に大きな意味を持ちますので、自分の居場所を見つけようとしてご本人が選択した結論は極力尊重してあげていただきたいと思います。

また、お子さんの丸刈り姿は親世代からすると惨めに見えるかもしれませんが(女の子ならなおさらです)、子供というのはあなたたち両親の着せ替え人形ではありません。きちんと人格を持ったひとりの独立した人間です。なので、ご本人がどちらの道を選ぶにせよ、黙ってそれを見守ってあげるが親のつとめではないかと、私は思います。いかがでしょうか。

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★後にプロになった人でも、甲子園より丸刈り忌避の道を選んだ人はいる★

さて実は、のちにプロ野球選手になった人でも、「丸刈りは嫌だ」というハッキリとした意思を持って高校選びをした人がいます。2018年シーズン時点では楽天イーグルスで活躍している、岸孝之投手です。

冒頭では「高校の運動部で"丸刈り"が増えているワケ」という記事をご紹介しましたが、実のところ、生徒たちが自分の意思で丸刈りを選択するという判断も、逆に自分の意思で丸刈りを拒否するという判断も、どちらも同じレベルで尊重されて然るべきだと思います。そして繰り返しますが、これはあくまでも本人が決めるべきことで、親をはじめとする周囲の「外野陣」があれこれと口出しすべきではありません。その点はもういちど強調しておきたいと思います。

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★今年(2018年・夏)の事例から特徴的なケースを2つ★

最後に、今年(2018年)の夏の地方大会特徴的だったチームを2つほど紹介しようと思います。

まず一つ目は、北北海道代表として甲子園への切符を手にした旭川大学高校(→Wikipedia「旭川大学高等学校」)です。このチームでは、昨冬から部員に対して「丸刈り禁止」という指示が出されていたそうです。丸刈り姿の場合は手抜きのプレーをしていても髪型が免罪符になってしまいかねないから、それを戒めるために、ということだそうです。

旭川大学高校が甲子園出場を決めた7月21日・翌22日の新聞各紙では、たとえば下記のサイトがこのエピソードを伝えています。

丸刈り強制から髪型自由へ、そこから自分の意思による丸刈りへ、そしてさらにその一歩先の「丸刈り禁止令」へ。時代の最先端はここまで進んでいるのだな、と実感しました。

また、北神奈川代表の座を手にした慶應義塾高校も、伝統的に野球部員は丸刈りではありません。ここの場合、生徒さんたちはおしなべて真面目で優秀なので、わざわざ丸刈りを強制して生徒をがんじがらめにしての「教育に名を借りた調教行為」の必要性がない、という点が大きいように思います。

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ちなみに、これはあとでしっかりまとめようと思っているのですが、知恵袋などで相談を読んでいる限りでは、「校則のゆるい高校」というのは次の2種類の両極端に二極分化しているという印象を受けます:

  1. 優秀で真面目な生徒たちが集まっていて、大半の人が卒業後の進路として大学進学を選ぶような学校(俗に「エリート校」と呼ばれるような学校)

  2. どうしようもない生徒ばかりが集まっていて、学校側が生徒たちを「お世間さま」に迎合させようとしてもできない学校(いわゆる底辺校、あるいは教育困難校
その中間のレベルの学校、つまり、「成績上位の人はそこそこの大学に行き、成績下位の人は学校からの斡旋で就職する」というレベルの学校が特に、細かいことまで校則でがんじがらめになっていて息苦しい、という印象を受けます。

とはいえこれは今のところ、単なる個人的な印象にすぎません。あとで機会があれば、大々的にアンケート調査をして情報をまとめ上げてみたいと思います。

(2019.01.18)
【ツーブロック禁止校則のある中高生さんへ】という記事も公開しています。
学力と校則との関係については後段「ツーブロ禁止なんてナンセンス!」に少し書いてみましたので、そちらもご参照いただければ幸いです。

 

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