橋本剃云

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剃髪・愛の会就職活動と剃髪道 (1)

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先日の【大学入試と剃髪道】に引き続き、また新しい特集を始めることにしました。題して「就職活動と剃髪道」。いま学生さんで、これから企業に就職したい、という人に読んでほしい記事を書いていこうと思います。

目 次
 
1. まずここだけは見ておけ!就職活動の大原則が分かるチャンネルをご紹介
2. 安直なアドバイスに騙されるな
  ●なぜ、こんな迷信がまかり通る?
  ●「特別な事情」がある人の場合
3. 君は神曲「君の青春は輝いているか」を知っているか?
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★まずここだけは見ておけ!就職活動の大原則が分かるチャンネルをご紹介★

これから就職活動を本格化させよう、というかたは、何はともあれ、まだ精神的に余裕があるうちに下記のチャンネルをじっくり視聴しておくことをおすすめします。就職の「その後」のことについてもキッチリと真実を語ってくれているチャンネルです。

ただ、ここのスピーチではキツい言い方をしている部分が多々あって、鬱状態の人間には堪えるので、できる限り、不採用通知を大量に受け取って凹み始めるよりも前に観ておくことをオススメします。実際、私自身は、これを聴いてしまうといまだに20年前の就職活動の、あるいはその後の何度かの社畜生活トラウマを思い出してしまうので、今は直視できません。でも逆にいえば、そこまで厳しい視線で、他の人が決して語らないような不都合な現実も含めて、ハッキリと断言してくれています。

あとは、古い書籍ですがこちらもオススメです:

一見したところ普通の面接対策本のようなタイトルですが、たぶんこのタイトルは出版社の人が勝手につけたものでしょう。この本の中身は就職面接の裏事情や、本来あるべき就職活動のあり方などに関する真剣な本音です。

こちらは全般的に柔和なスタンスですので、準備不足のまま既に就職戦線に突入してしまって、壁に突き当たっている人にとっても十分に癒される本になっていてオススメです。

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★安直なアドバイスに騙されるな★

さて、就職活動のノウハウを指南する書籍やウェブサイトは昔から山ほどあります。古くからある有名なものとしては、 中谷彰宏氏の『面接の達人』シリーズ(→Amazonへ)などがあります。

でも、この中谷氏を含めて大半の人の言っていることは、次のたった一言に集約されてしまいます:

企業の求める姿へと、
自分を改造しなさい。

でも本来それは、特別な事情のある人以外は絶対にやってはいけない悪手です。本来であれば、今のままの自分を7割方まではそのまま受け入れてくれて、残りの3割はこれから一緒に成長していく中で覚えていきたいと思える、そういう環境をさがし出して、そこへ身を投じなければいけない、と私は考えます。

●なぜ、こんな迷信がまかり通る?

ではなぜ、こういう「本来なら禁じ手であるはずの思考パターン」がいつまでも堂々と大手を振るって歩いているのか。これは、次のような条件が満たされる場合には、そしてそういう場合にのみ、正しい行動指針になっているからです:

  1. その会社に入ることが唯一の選択肢であり、かつ、志願者のほうが募集定員よりも大幅に多い、いわゆる「買い手市場」である。
  2. その関門を突破して勝ち残ることで、明るい将来が生涯にわたって保証される
  3. そこに選ばれたことで、自分の私生活における一番の宝物を全否定されたり、あるいは剥奪されたりということはない
  4. 求人側の思考・行動パターン全面的に正しくて(もっと言えば、何が正しくて何が誤りなのかを決めるのは先方の専権事項で)、もし意見の不一致があったとすれば、自分が非を認めなければならない

確かに、フツーに子供生活を送っていた段階では親や学校の言い分は絶対だったでしょうし、それに疑問を呈する必要すらなかった人のほうが多いでしょう。なので、そういう「自分で何も心配しなくてもオトナたちに守ってもらえた、ある意味で幸せな子供生活」を送ってきた人たちが、そういう子供生活はとっくに終わっているのにもかかわらず「子供のための思考手順」から抜け出せない、というのも無理からぬところがあるのでしょう。

…でも、よーく冷静になって考えてみてください。イマドキ、上記のどれも既に成り立たなくなっています。いま話題にしている大卒での就職戦線はもちろんのこと、大学入試でも、もっと言ってしまえば高校入試やそれ以前の義務教育段階ですらです。実際、子供たちが匿名で集まる某コミュニティ(基本的に小中学生がメインで、高校生もそれなりにいて、たまに18歳や19歳の人が顔を出すを覗いてみても、「こういう理不尽なオトナがいて、自分は納得がいかない(あるいは不利益を蒙っている)」という話がそれなりの頻度で出てきます。ここでいう「理不尽なオトナ」は学校の先生ということももちろんありますし、いわゆる毒親に苦しめられている状況を訴えるケースも多々あります。

なので、もし上記のような思い込みを持っているのであればまず、「世の中にいるのはあなたのような幸せな(悪く言えばノーテンキに生活できる)人ばかりではない」ということを肝に命じましょう。

●「特別な事情」がある人の場合

もちろん、「特別な事情」のある人、たとえばどうしてもその企業・その職種でないと嫌だ、という人は、ある程度はその就職先の風土に合わせて妥協するのも仕方がないと思います。

でもそれでも、物事には限度があります。自分の今までの人生、あるいは考え方を全否定してまでその職に就かなければいけないと思い込んでいるようであれば、その職に就いて、はたして自分は本当に幸せになれるのか、ということをもういちど考え直してほしいと思います。

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★君は神曲「君の青春は輝いているか」を知っているか?★

そして、これから就職活動に挑む人にぜひ聴いてほしい楽曲があります。佐々木功(現芸名・ささきいさお)氏の「君の青春は輝いているか」です。

1987年に東映が制作し、テレビ朝日系列で放送された子供向け特撮ドラマ『超人機メタルダー』(→Wikipedia)のオープニング主題歌ですので、もしこれを読んでいるあなたがフツーの20代前半の大学生であれば、お父さまやその弟さんたちは今でも覚えているかもしれません。私自身は、たまたまその年に限って「当年の子供向け番組の主題歌を集めたカセットテープ」を購入していまして、それを後々にいたるまで何度も聴いていたので、余計にはっきりこの曲のことを覚えています。

そしてこの曲、子供向け特撮ドラマの主題歌なのにもかかわらず、特撮番組らしきキーワードやフレーズは一切なく冒頭から最後までひたすら人生訓を歌い上げるのです。それゆえこの曲には、「説教ソング」という異名までついています。

この曲、今までに何度も不甲斐ない挫折を味わってきたワタクシの立場としては、もはや全文を紹介したいくらいの、人生のバイブル的存在です。まずは歌詞を一通り読んでいただいて(→Google検索「君の青春は輝いているか 歌詞」)、然る後に、ささき氏本人によるオリジナルバージョンフルコーラスで聴いていただきたいと思います。

iTunesなどのネット配信は私は使っていないので詳しくは知らないのですが(ピンポイントで所在情報をご存じのかたがいらっしゃいましたら、ぜひおたよりをお寄せください)、CDで買いたければ、まずはささき氏のベスト盤の類の曲目リストをチェックしてみてください。大抵の場合、2枚組CDの2枚目の最後のトラックに入っているはずです。恐らくディナーショーなどでも、この曲が「一番最後の締めの曲」なのでしょう。YouTubeにはフルコーラスの正規版はないようで、検索してみても「歌ってみた」の類ばかりがヒットするのでオススメしません。

また、この曲の編曲を担当し、のちに作曲家として大成した田中公平氏が、当時のことをブログに書いていますので、ぜひそちらもごらんください:

…はい、この項目の見出し上記記事から拝借させていだきました。

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と、ここまで、私が考える「就職活動のあるべき姿」の一般論をざっと眺めてきました。次回以降、「では、剃髪族の人たちが選ぶべき道は」という観点から、具体的なことをいろいろと書いてみようと思います。
 

四季折々の剃髪道

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