★また2018年に逆戻りです★
さて、【その16】で新着のおたよりを紹介したばかりなのですが、今度はまた2018年に戻ってきました。2018年には結構たくさんのおたよりをいただいていまして、まだまだ未紹介のものがあるので、そういったものは早めにぜんぶ吐き出してしまいたいと思っています。
目 次
1. 気合の坊主は2年生だけのはずが…
2. 競泳に髪は要らないので。
★気合の坊主は2年生だけのはずが…★
さて、最初のおたよりです。
●2018.10.08 P.N.「炊き込みごはん」さん(中学生・女性)気合の丸刈りをしました。
大会で初戦敗退を喫し、私たちもこのままではいけないと思い、2年部員だけで頭を丸めました。私たちは7人でみんなロングだったので、かなりショックは大きかったですが、気合が入りました。
後戻りできないように、長さは五厘で、部室で一日置きに必ずみんなバリカンを頭に当てて帰っているので、一向に髪は伸びません。最近では一年生部員も強制はしてないのですが、みんな五厘刈りになってて、先生も指導や遠征が熱心になっててよかったです。
私としての丸坊主の感想は恥ずかしいです。やっぱり女の子は坊主にはしないので、恥ずかしさは半端じゃないです。ですが、部活引退までは五厘頭で頑張って、橋本さんのところまで情報が行くように頑張ります!
これは2018年の10月に届いたおたよりです。ちょうど、3年生が夏の大会限りで一旦現役を退いて、つぎは2年生中心の新体制で秋の大会へ、という時期です。そんな時期に「気合」を注入してしまったわけです。他の中高生のかたからのおたよりでも、「部活の全員で頭を丸めた」というエピソードは何度かいただいています。
ただ今回のような場合、2年生が全員そろって五厘という状況では、どうしても同調圧力のようなものが働いてしまいます。おたよりでは「強制はしてないのですが」とおっしゃっていますが、1年生の皆さんは実際には次の3つの思惑:
- 意識を高く持っている。「自分たちも先輩たちと一緒に強くならなきゃいけない、そのためには気持ちも引き締めなきゃいけない」と考えて、前向きな気持ちで頭を丸めている。
- 2年生に遠慮してしまい、本当は嫌だけどみんなで我慢を続けている。「先輩たちがみんな気を引き締めて頭を丸めているのに、自分たちがチャラチャラした格好のままでは先輩方に合わせる顔がない」と考えて、否応なく先輩方に倣って頭を丸めている。
- 実際にいちど頭を丸めてみたところ、実はシャワー後のヘアケアなどがすこぶるラクチンだと知って、それで積極的に丸刈りをキープしたいという気持ちが働いている
そして一番心配なのが、翌年の春(2019年4月)にきちんと新1年生が入部してくれたかどうかです。その時点での新3年生・新2年生が全員そろいも揃って五厘刈りで練習に励んでいる姿を見てしまったら、新入生の女の子たちがそのスポーツに興味を持っても、「自分たちも先輩たちと同じ五厘にしないと、一人前のメンバーとして認められないのだろうか」と悩んでしまいます。あるいは人によっては、本人がいくら「自分は五厘刈りで一向に構わない」と主張しても保護者の反対に遭う、という可能性だってあります。「強制ではない」という原則をどこまで強く維持できるのかが試される事態になると思います。
このあたりは、男子野球部の多くで昔から伝統的に続いている丸刈りの風習と似たところがあるかもしれません。【特集・高校野球と丸刈りについて】からのシリーズもぜひご一読ください。(ちょうどこちらも2019年、ちょうど元号が令和に変わる前後のタイミングで、色々と動きがありました。近いうちにそれも加筆します。)
最後にもう一つ。「やっぱり女の子は坊主にはしないので、恥ずかしさは半端じゃないです。」とありますが、恥ずかしいのは最初だけ。1-2カ月もすれば本人たちも周りの人たちも慣れっこになってしまうはずです。詳しくは【「30日ルール」について】をご参照ください。
★競泳に髪は要らないので。★
もう一通、ご紹介します。
●2018.11.23 P.N.「とうふ女子」さん(高校生・女性)私は水泳をしているのですが、先日の大会で予選敗退してしまい、切り替えるために頭を丸めました。
前からレースに髪は必要ないと思っていましたが、なかなか切る機会に恵まれず、いつのまにか高校1年生になって、いつのまにか私の身長である158センチのお尻あたりまで伸びていました。
キャップをかぶるときとかレースのとき、邪魔でしょうがなかったので、負けたからショートにしようと思ってたのに、気がついたら水泳クラブの男子が使うバリカンを握っていて、自分のおでこに手をかけていました。私はバリカンのことは詳しくなく、なにもつけずに切っていくと、高校野球部のような青々とした丸坊主になってしまいました。
が、見映えが悪く、どう手直しすればいいのか分からず、偶然このサイトをみつけました。結果としては普段から持ち合わせているかみそりで剃れば長さは一律になるだろうと思って剃ると、思っていたよりも剃れて、ツルツルになってしまって、すこし後悔しました。
周りの反応は私はもともとオールバックで登校していたので違和感はないはずなんですが、「なんでロングを丸坊主にしたん!」や「ハゲなくてもいいのに…」という感じでした。ですが自分はレースも集中できるし、気合が入ったので良かったと思います。
これからも試合が近くなったら丸坊主にしようと思います。
こちらはうってかわって、キレイに頭を剃り上げて気分さわやか、というエピソードです。競泳は基本的には個人競技ですし、よくよく考えてみれば、選手が立ち向かう相手も「大会で同じレースを泳ぐ相手」ではありません。「自分や他の選手のベスト記録」が最優先の目標です。なので、チームスポーツの場合ほど同調圧力は強くないはずです。
(あーでも、「水泳クラブの男子が使うバリカン」とありますので、もしかしたら、男子は全員丸刈り、というのがここのクラブの伝統なのかもしれないですね…真相や如何に。^-^)
それとひとつ、「普段から持ち合わせているかみそり」とも書いてあります。普段からタイム短縮のためにムダ毛処理を欠かさないので、そのために自前のカミソリが常にバッグの中に入っている、ということでしょうか。たぶん、競泳などと無縁なフツーの女の子のバッグの中にカミソリが入っている、ということことは稀だと思います。
そして最後には、「これからも試合が近くなったら丸坊主にしようと思います。」と結んでいます。たぶん周りは「あんたがそれでいいって言うなら、もうそれ以上は何も言えないよね…」と半分あきれ顔だと思いますが、こういう方にはぜひ「Going My Way」で突き進んでいただきたいと思います。
ではでは、一旦ここまで。
でも、2018年のおたよりはまだもう少し続きます。
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